最近欧米に現れたるユダヤ人の活動

米国現大統領ルーズベルトの帷幄にあるところの重要なる人々のうち、財政顧問の主席ヘンリー・モーゲンソー、ベルナード・バルシュ、ジェームス・ウアールブルグ、ブランデス判事等、ユダヤ人ならざるものありや否や。

先般、世界の耳目を聳動したシンプソン夫人は、英国皇帝エドワード8世の退位の後、ユダヤ財閥の最高峰ロスチャイルド家のオーストリアウィーンにおける別荘に、エドワード8世をお待ち申し上げた。その後シンプソン夫人は米国の左翼文壇に有名なる、自称「社会主義扇動小説家」ユダヤ人アブトン・シンクレアの姪であることが明瞭になった。この事件は生粋のロンドンっ子をおおいに激昂させた、中にはわざわざシンクレアに宛て、

「汝はシンプソン夫人の米国の花である、と言ったそうだが、我らは絶対に反対の意見を持つ云々」

の電報を、わざわざ何ポンドかの高い料金を払って、打った者があると伝えられている。

このシンプソン夫人事件は、我が国の一部の人々が模範と考えておったデモクラシーの英国と、皇国日本との国体的差異を明らかに実証してくれたほか、我が国にとってはなんらの県警もなかったが、しかし今のユダヤ民族の地位は、いやしめられたあわれなるものではなく、欧米の上流社会にどれほどまで勢力をもっているか、ということだけでも明らかに示していることと思う。

次にフランス共和国は、ユダヤ人のために建設されたものであるといっても過言ではない。今までは財的に、政治的に、ユダヤ勢力がはびこっておったが、赤露と握手をなし、人民戦線は結成され、しかもスペインの動乱に勢いを得て、その赤化はにわかに進展し、すでに仏国将校の三分の一は赤化せりと言うに到っては、実に驚くべきことである。

すなわちフランスは、ユダヤ思想中の最も尖鋭過激なる思想の侵略を受けつつあるのである。過般のラジオは、仏国政府がユダヤ人のために植民地をマダカスカルに設ける用意があることを放送したが、これはフランスにおけるユダヤの政治的勢力の一つの現れではあるまいか。

ソ連邦180万の赤軍、7千台の飛行機、整備せられたる莫大の機械化兵団を背景とするユダヤ思想の東方侵略については、余りにも明瞭であるからここで述べることは差し控えよう。

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