日本の連盟脱退後におけるユダヤの補強工作

時のたつのは速いものである。国際連盟における日支交渉問題で、我が全国民が血を沸かし我が代表が各国代表を全部向こうにまわして、悪戦苦闘の結果、帝国が一部の軟論を排して断乎として脱退を宣してから、既に満二年が夢の間に過ぎた。そして昨年3月27日で全然連盟と名実ともに別れを告げた。この間に日本は一回転した、すなわち欧米崇拝、欧米追従の不吉極まる夢から醒めて、自主的日本の真の姿に帰った。非常なる変わり方である、喜ばしい覚醒である。

これと同時に連盟そのものの姿は、世界の国際連盟から、欧州の国際連盟に変わったが、変わらないものは、その本質と内容である、現在連盟事務総長は仏国ユダヤ人アブノールで、事務次長はアブノールの後を襲うて、スペインユダヤ人アズカラーヂが就任した。そしてリットン卿書記官長を務めた現事務局部長ハース、衛生部長ライヒマン、メキシコ代表ユダヤ人カステロ・ナジエラ等と共に連盟のユダヤ勢力を保持しているばかりでなく、その補強工作さえ行っている。

この補強工作というのは何々であるかと言うと、ソビエト連邦の連盟加入である。ソビエト連邦の外相は有名なユダヤ人リトウイーノフである、この怪星が連盟の後盾たる仏国外相ユダヤ人ラヴァール、英国外相ユダヤ人サイモンの間をかけまわり、ユダヤ人で固めた連盟に加入しようというのであるから、連盟から人並みに扱われなかったところのソ連邦でも、その加入は易々たることで、ちょっと考えると不思議に思われるが、この消息を窺えば別に不思議はない。

そしてソ連邦の連盟加入の結果ソ連邦の駐仏大使館の参事官であったユダヤ人ローゼンベルグがソ連邦代表となりしかも連盟事務総長代理に任命されたのであるから連盟を通じてユダヤの資本主義とユダヤの共産主義が一体となったのである。ユダヤの資本主義とユダヤの共産主義すなわち左右の両極限は一致するのであるから、この一致によって連盟は完全に国際ユダヤ連盟となったのである。

かくのごとく観察すると、日本の政策とユダヤ人の政策と背馳する限り、日本は連盟にとどまっておっても、何事によらず42対1の現象は免れがたいことと思う。この一点から見ても連盟脱退は当然断行せねばならぬものであったろうと考えられる。

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