宇野正美「ユダヤで解けるロシア」に、1958年にイスラエルで発表された文献が紹介されている。著者はユーリ・ロマノビッチ・ラリコフというユダヤ人で1896年にモスクワで生まれ、1989年に台湾で死亡した。
内容は、ロシア人をいかにユダヤ人が取り扱うべきかという手引書のようになっている。引用の引用なので、これが全文なのか、順番が合っているのかもわからない。紹介されているセンテンス順に、以下、転載していく。
ユダヤ人について暴露しようとしている者を、「反ユダヤ主義」として告発する。彼らに「反ユダヤ主義者」の烙印を押すと、他のゴイム(異邦人すなわち獣)はその説を喜んで利用するに違いない。
ロシア人の同情を巧みに利用するのである。ユダヤ人は自分のことを哀れな者、不幸な者と見せかけながら、ロシア人から哀れみ、好意、同情を引き出さなければならない
ロシア人は嘘をつけないほど、愚かで粗野な者たちである。ロシア人は自らの原始的かつ愚かな性質を「正直と誠実」と呼んでいる。中世の時代にはそれを「騎士道精神」と呼び、その後には「紳士的態度」と呼んでいた。彼らはそのようなくだらない原則のために、自滅したも同然である。彼らはこれからもそのようにしておればよい。
我々はゴイムの伝統と道徳に反することを言い、かつ行動しなければならない。ゴイムが絶対にあり得ない、信じられないと考えていることを実行に移すべきである。わかりにくい科学的と言われるこけおどしの話を、もっとしなければならない。現実的および非現実的な理論、仮説、方法などを、さらに多く作らなければならない。ゴイムの頭を悩まして、疲れさせるのである。これからはゴイムの教養のない頭に新しいエサを与えてやるのである。
ゴイムの頭を混乱させて神経を逆なでする。ユダヤ人に反論する者の評判を落とし、一般大衆を懐疑論者にさせなければならない。ゴイムであるロシア人には、様々な嫌がらせをし、迷惑がるようにしてやればよい。彼らは長期間それが続くと我慢できなくなり、ユダヤ人との争いを避けて、そこから立ち去っていく。そして彼らはユダヤ人のために席を空けるのである。
まずユダヤ人の人材を養成するべきだ。優秀な人材こそ第一である。ロシア人の人材を考える必要はない。高給取得者、有力者、高収入の職業は、ユダヤ民族にとっての富ともなる。そしてできるだけ早く養成された若いユダヤ人を指導職に据えなければならない。権力を持つ者は常に正しいのである。非ユダヤ人(ゴイム)に権力を与えてはならない。
ゴイムにできることはユダヤ人にもできる。ゴイムが持っているものは彼らの一時的な財産であり、実際にはそれはユダヤ人のものなのである。神が約束したものをゴイムから奪うことがユダヤ人の使命である。
情報が第一だ。金、人材、情報がユダヤ人の三つの柱である。したがって宣伝、報道機関(新聞、ラジオ、テレビ、映画)を握らなければならない。ユダヤ民族の利益を考慮に入れながら、どのような問題についてもユダヤ人に有利な世論を形勢しなければならない。いつでもリーダーとして活動し、細かい点でもゴイムに譲ってはならない。これからも国家指導部、政党の幹部の中に入り続けなければならない。
ロシアの歴史的な記念物を公然と破壊し、再建させてはならない。歴史のない国は両親のない子供のようだからである。そのような子供の頭の中に、ユダヤ人の世界観、ユダヤ人の思想様式を入れることができるのである。
将来性のある有力なロシア人の行動は、詳細に監督し続けなければならない。ロシア人の統一を絶対に許してはならない。二人のロシア人がいるところに必ず一人のユダヤ人が入らなければならない。将来性のある若いロシア人の活動をストップさせることができない場合は、彼らの活動を我らが指導するのである。たとえばユダヤ人の女性と結婚させてから、彼らに青信号を出してやるようにする。
反ユダヤ傾向はすべて初めからつぶすべきである。ユダヤ人の戦術と戦略を明らかにし、ユダヤ人の悪意をはっきり見せる作品はすべて買い占め、あるいは盗み出し、絶滅させなければならない。そして決して再版させないようにするのである。ゴイムにはユダヤ人が集団虐殺された本当の理由、迫害された本当の理由を知らせてはならない。ユダヤ人が作り出した解釈を教えなければならない。ユダヤ人が決めた秩序がないゴイムの国は混乱させなければならないのである。